暑い夏の救世主といえる扇風機ですが、長く使っていると汚れが蓄積されてしまい、さまざまなトラブルにつながることもあります。しかし、自分で掃除をするのは難しいと感じる人は多いでしょう。そこで今回は、扇風機の掃除方法について注意点・おすすめアイテムとともに解説します。
こまめに扇風機を掃除すべき理由
夏になるとフル稼働させている家庭も多いであろう扇風機ですが、こまめに掃除をしないと扇風機のファンやカバーにホコリ・汚れが付着してしまい、運転効率の低下を招きます。加えて、扇風機の風で舞い上がったホコリによる健康リスクの原因になる可能性もあるのです。
特に扇風機はモーターの稼働によってファンが回る仕組みになっているため、モーターやファンの周辺にホコリが溜まっていると、運転時にモーターへ余計な負担がかかってしまい、消費電力の増加・扇風機の故障につながることもあります。
扇風機の故障を防ぐためだけでなく、健康や電気代の節約といった面でも、扇風機は定期的に掃除することが大切です。
自宅で簡単にできる扇風機の掃除方法5ステップ
一見難しそうに見える扇風機本体の掃除ですが、正しい手順を踏めば簡単にできます。ここからは、自宅で簡単にできる扇風機の掃除方法を手順に沿って解説します。
①ガード・ファンを取り外す
まずは扇風機本体のガード（カバー）とファンを取り外しましょう。扇風機のデザインによって多少異なりますが、取り外す手順は、前面ガード・ファン・裏側のガードの順番で行うのが一般的です。
ファンはスピンナーというパーツによって固定されていることが多いため、スピンナーを緩めてから羽を取り外します。なお、ガードとファンはホコリが付着しやすい場所であるため、取り外しの前にホコリが部屋の床に落ちないように、新聞紙を敷いてから行うのがコツです。
②掃除機で表面のホコリを吸い取る
ガードとファンを取り外したら、ガードの表面のホコリを掃除機で除去します。目の部分の掃除方法は掃除機に付属しているブラシ型アタッチメントを使ってみましょう。付属していない場合は、使い古した歯ブラシや綿棒などで汚れをこすり落とすのがお手入れのコツです。
③中性洗剤でファンを洗う
ホコリを落とせたら、次に中性洗剤でファンを洗います。汚れがひどい場合はガードも一緒に洗うとよいでしょう。食器洗い用の中性洗剤とスポンジで、ファンとガードを傷つけないように洗っていきます。洗い終えたらぬるま湯でしっかりすすぎ、乾いた布巾で水気を取りましょう。
なお、油汚れが気になる場合は、洗剤で洗う前に重曹スプレーで拭き掃除をしておくのもおすすめです。重曹スプレーを塗布し、しばらく放置してから布巾で拭き取れば、油汚れのベタつきを落とせますよ。
洗って水気を取ったガードとファンは、しばらく風通しのよい場所においてしっかり乾燥させておきましょう。
④扇風機本体の汚れを拭き取る
ガードとファンを乾燥させている間に、扇風機本体の汚れを拭き取りましょう。特にスイッチがある台座や扇風機の首は手垢などによる汚れが付着しやすい部分です。そのため重曹スプレーを塗布した布巾で、本体を拭き掃除しましょう。
拭き掃除の際には、モーターやプラグなどにスプレー液がかからないように注意してください。
⑤部品を組み立てる
すべてのパーツの掃除が終わったら、最後に部品を元通りに組み立てます。組み立てる前に、洗ったガードとファンが完全に乾いているかを確認しておきましょう。組み立てたらスイッチを入れ、正しく稼働するかを確認したら扇風機の掃除は完了です。
分解できない扇風機は送風口・吸気口の汚れを拭き取るだけでOK
ファンやガードの取り外しが不可能なモデルの扇風機の場合の掃除方法は、送風口・吸気口の汚れを拭き取るだけでOKです。表面のホコリは掃除機で吸い取り、水を含ませて固く絞った布巾で拭き掃除をしましょう。綿棒を併用すれば細かい部分の汚れもきれいにお手入れできますよ。
扇風機の汚れを落とすときの注意点
扇風機は精密機器が内蔵されているため、自分でお手入れする際には注意すべきこともあります。ここからは、扇風機の汚れを落とすときの注意点をご紹介します。
掃除の前に必ず電源を切っておく
扇風機を掃除する前には必ず本体の電源を切り、プラグをコンセントから抜いておきましょう。プラグが刺さったままだと掃除中に誤作動を起こしてしまい、ケガや破損の原因になります。
モーター部分は分解・水拭きしない
扇風機のモーターは複雑な構造になっているため、掃除の際には分解や水拭きをしないように注意しましょう。特にファンを回転させる部分であるモーター軸には、スムーズに羽を回転させるための油が塗られているため、水拭きをしてしまうとサビや故障の原因になってしまいます。
扇風機のファンやガードはつけ置き洗いしない
扇風機のファンやガードは一般的に水洗いが可能ですが、つけ置き洗いはしないように注意してください。特にファンには静電気を防止するためのコーティングが施されているものも多く、つけ置き洗いをするとはがれてしまう可能性があります。
洗浄後の扇風機のパーツはしっかり乾燥させる
洗ったあとの扇風機のパーツは組み立てる前にしっかり乾燥させましょう。水気が残っているとホコリや汚れと結びつくことでカビが発生してしまう可能性があります。
掃除がもっと楽になる！扇風機の汚れを予防する3つの方法
扇風機の汚れはこびりつくとなかなか落ちないこともあるため、できれば汚れが付着する前に予防したい人も多いでしょう。ここからは、扇風機の汚れを予防するコツを解説します。
①定期的にファン部分のホコリを取っておく
扇風機を使うシーズンにおいて、定期的にファンやガードの表面に付着したホコリをハンディモップなどで取っておくだけでも、汚れの蓄積を予防できます。1ヶ月に1回の頻度を目安としてこまめにホコリを取っておくと、収納時の掃除が楽になりますよ。
しつこい油汚れもサッとひと拭き【ボーデン AUROキッチンお掃除シート】
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ボーデンの〈AUROキッチンお掃除シート〉は、ドイツの自然原料を採用したシートクリーナーです。天然由来成分でしつこい油汚れもひと拭きで落とすため、二度拭きの必要がありません。シート自体も厚みがあり、扇風機のカバーやファンなどもゴシゴシ掃除できますよ。
ウェットシートタイプなので、扇風機本体のさまざまな汚れが気になったときにサッと取り出して掃除できるのも魅力です。手間なく簡単に掃除したい人におすすめのアイテムです。
洗剤なしでもホコリ・汚れをすっきり落とす【テイジン あっちこっちふきん】
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テイジンの〈あっちこっちふきん〉は、洗剤なしでも扇風機の汚れを落とせる掃除グッズです。布巾を水で濡らしたら、固く絞って拭くだけで使えます。拭いたあとは毛羽が残りにくいため、さまざまな場所の掃除に使えるでしょう。
髪の毛の約100分の1の細さであるマイクロファイバーの繊維が、掃除場所の細かい凹凸に入り込み、微細な汚れやホコリをしっかり拭き取ります。使用後の布巾は中性洗剤で洗うことで繰り返し使えるため、こまめに扇風機を掃除したい人におすすめです。
自然素材のパワーで汚れを除去【カネヨ ナチュラル暮らし 重曹クリーナー】
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カネヨの〈ナチュラル暮らし 重曹クリーナー〉は、頑固な油汚れの掃除や消臭を考えてつくられたスプレータイプのクリーナーです。重曹をイオン交換水に溶かした洗浄剤であり、天然由来の抗菌剤と消臭剤を配合しています。
扇風機のファンやスイッチなど、油や手垢による汚れが気になる場所の拭き掃除にぴったりです。界面活性剤・アルコール不使用であるため、ペットや小さい子どもがいる家庭でも使いやすいでしょう。簡単な拭き掃除でこまめに扇風機のお手入れをしたい人におすすめの掃除グッズです。
②使用後は柔軟剤をつけたタオルで拭き掃除をする
扇風機使用後のファンやガードを、柔軟剤を含ませたタオルで拭き掃除するのも汚れを予防するコツです。柔軟剤の成分には静電気の発生を軽減する効果もあるため、扇風機の掃除に使うことでホコリの付着を防げるとされています。
柔軟剤を使う場合は、ぬるま湯1Lに対して小さじ1程度の量を目安にしてつくった液を使いましょう。
扇風機の汚れ予防に便利【サラヤ ハッピーエレファント 柔軟仕上げ剤】
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〈サラヤ ハッピーエレファント 柔軟仕上げ剤〉は、環境と肌へのやさしさを考えた、食品成分100％の柔軟仕上げ剤です。特徴的な香りはオレンジやゼラニウム、ラベンダーなどを含む天然精油100%で構成されており、薬品の嫌なニオイが気になる人にも使いやすいでしょう。
無残香タイプなので、扇風機を掃除したあとにニオイが残りにくくなっています。扇風機のファン掃除に取り入れれば、手軽にホコリ対策ができますよ。
③収納時にホコリが被らないようにカバーしておく
扇風機を収納する際に、本体をカバーするだけでも汚れの予防につながります。購入時のパッケージがあればそれを使ってもかまいませんし、なければポリ袋を被せるだけでもOKです。予めカバーを掛けておけば、ホコリや汚れが付着するのを防げます。
正しい掃除方法で自宅の扇風機をお手入れしよう！
一見掃除の手間がかかりそうな扇風機ですが、手順に沿って行うことで簡単にお手入れができます。本記事でご紹介した正しい掃除方法やおすすめの掃除グッズも参考にしながら、扇風機のお手入れに挑戦してみてくださいね。
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