部屋の乾燥を防いでくれる加湿器ですが、長く使っているとフィルターの黄ばみ汚れ・水垢などが気になりますよね。実は加湿器のフィルターの汚れは、簡単な方法で掃除できます。今回は加湿器のフィルターの掃除方法について、おすすめのアイテムとともにご紹介します。
加湿器のフィルターを掃除しないとどうなる?
「加湿器を掃除せずにずっと使い続けている」という人も多いのではないでしょうか?実は加湿器のフィルターが汚れている状態で掃除をせずに放っておくと、蓄積した汚れによってフィルターの目が詰まり、加湿性能が落ちてしまうことがあります。
加湿性能が落ちると、部屋全体を加湿するために余計な電力を消費してしまうため、電気代が高くなることがあります。最悪の場合、フィルターに付着した汚れによって加湿器が故障してしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、掃除をしていないと、加湿器のフィルターで菌が増殖する原因にもなります。増殖した雑菌が蒸気の吹出口から空気中へ放出されることで健康被害につながる恐れもあるため、こまめに掃除をして清潔に保つ必要があります。
加湿器のフィルターにつく黄ばみ汚れの原因とは?
水道水しか使っていないのに、いつの間にか加湿器のフィルターに黄ばみ汚れが付着しているのはなぜなのか気になる人も多いでしょう。ここからは、加湿器のフィルターに黄ばみ汚れが付着する原因について解説します。
ミネラル分の蓄積
加湿器のフィルターに蓄積したミネラル分は、黄ばみ汚れの主な原因の1つです。水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれており、水道水が気化して空気中に放出される過程で残ったミネラル分がフィルターに付着することで、白い汚れ(=水垢)が発生します。
ミネラル分が蓄積したまま時間が経つとフィルターが固くなってしまい、水の吸い上げ効率が悪くなったり黄ばみ汚れの発生につながるとされています。
ホコリ・タバコの煙の汚れ
ホコリ・タバコの煙の汚れも、加湿器のフィルターに黄ばみ汚れが発生する原因です。特にタバコの煙にはニコチンやタールが含まれており、フィルターに付着することで黄ばみ汚れが蓄積していきます。これらの汚れは粘性が高く、水で落としにくい点には注意が必要です。
経年劣化による黄ばみ
加湿器のフィルターの経年劣化も黄ばみ汚れの原因になります。フィルターは消耗品であり、長く使い続けていると素材によっては黄ばんでくる場合があります。経年劣化による黄ばみ汚れはフィルターの変色が原因となり、掃除しても落とせないため定期的に交換しましょう。
カビ・細菌の繁殖
加湿器内で繁殖したカビ・細菌も黄ばみ汚れの原因です。タンクに汲んですぐの水道水は塩素消毒が行われていますが、時間が経つとともにタンク内やフィルターに雑菌が増殖し、黄ばみ汚れの発生につながります。
特に加湿器のフィルターは常に湿度が高い状態のため、雑菌が繁殖しやすい環境といえます。ゆえに、定期的にフィルターを掃除・乾燥させることでカビや細菌が繁殖しにくい環境を整えることが大切です。
加湿器のフィルターの正しい掃除方法5ステップ
黄ばみ汚れや水垢など、さまざまな汚れが付着しやすい加湿器のフィルターですが、簡単な方法で掃除できます。ここからは、クエン酸水・重曹水を使った加湿器のフィルターの正しい掃除方法を手順に沿って解説します。
なお、クエン酸水・重曹水のどちらにおいても、すすぎ残しがあると加湿器を傷める原因となるため、掃除後はしっかり洗い流しましょう。
①水にクエン酸を溶かした液をつくる
水垢によるフィルターの汚れはクエン酸を使って落とします。ぬるま湯を入れたバケツにクエン酸を溶かし、クエン酸水をつくりましょう。お湯2Lに対して大さじ1杯程度のクエン酸を目安にして混ぜ合わせます。
②加湿器本体からフィルターを外して水洗いする
加湿器本体からフィルターを外したら、クエン酸水に浸す前に水洗いをしましょう。水を溜めたバケツの中でフィルターをゆするように水洗いをすることで、フィルターの表面のホコリを落とします。水洗いができたら、フィルターを軽く振って水を切っておきましょう。
③フィルターをクエン酸水につけ置きする
シャボン玉石けん クエン酸 300g 550円(税込)
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フィルターの水洗いが完了したら、最初につくったクエン酸水に浸してつけ置きします。フィルター全体がクエン酸水に浸らない場合は、こまめにフィルターの角度や向きを変えながら浸し、フィルター全体にクエン酸水を行き届かせるようにしましょう。
つけ置きの時間は30分~2時間ほどが目安ですが、フィルターの汚れ具合がひどい場合は長めにつけ置きすることをおすすめします。
④クエン酸水を洗い流し、水分を拭き取る
つけ置きが完了したらフィルターを取り出し、流水で付着しているクエン酸水を洗い流しましょう。クエン酸水がフィルターに残っているとイヤなニオイの原因にもなるため、洗い残しがないように注意してください。
洗い終わったらフィルターを軽く振って水を切り、やわらかいタオルで水分を拭き取りましょう。
⑤ニオイが気になる場合は重曹でつけ置きする
シャボン玉石けん シャボン玉重曹 680g 495円(税込)
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加湿器フィルターのニオイが気になる場合は、重曹でつけ置きしてみましょう。手順はクエン酸水によるつけ置きの方法と同じですが、重曹の場合はお湯1Lに対して50gを目安に混ぜ合わせます。つけ置き時間は1時間程度でOKです。
重曹がない場合には台所用の合成洗剤で代用しても問題ありません。洗剤を使う場合は、各商品に記載されている分量を使いましょう。フィルターのニオイ対策だけでなく、カビ・細菌による黄ばみ汚れを掃除したいときにもおすすめです。
加湿器のフィルターの掃除におすすめのアイテム一覧
加湿器のフィルターはこまめな掃除が大切ですが、忙しいとなかなか時間をかけてお手入れをするのが難しいという人も多いでしょう。ここからは、加湿器のフィルター掃除が楽になるおすすめのアイテムをご紹介します。
水回りの掃除にぴったり【シャボン玉石けん クエン酸】
〈シャボン玉石けん クエン酸〉は、水垢や黄ばみ汚れに強い掃除アイテムです。環境にやさしい酸性の結晶が、加湿器のフィルターや内部部品に付着した水垢を洗浄します。粉末タイプなので、水に溶かしてクエン酸水をつくれば加湿器フィルターの日常的なお手入れに便利ですよ。
デリケートなフィルターもきれいに洗浄【シャボン玉石けん シャボン玉重曹】
キッチンやリビング、トイレなどといったさまざまな生活シーンの汚れに対応する便利アイテムが〈シャボン玉石けん シャボン玉重曹〉です。弱アルカリ性のやわらかい結晶が加湿器フィルターについた黄ばみ汚れやニオイをやさしく洗浄・消臭します。
直接かけたりペーストにしたり、重曹水スプレーをつくったりなど多彩な使い方ができるため、加湿器の汚れ具合や掃除場所にあわせて柔軟に掃除方法を変えたい人におすすめです。
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加湿器をすみずみまで除菌【ウエキ(UYEKI)加湿器の除菌タイム液体タイプ消臭プラス】
ウエキ(UYEKI)の〈加湿器の除菌タイム 液体タイプ消臭プラス〉は、加湿器のタンクやフィルター、トレーなどの細かい部分の雑菌も除去する除菌剤です。
給水時にタンクへ一緒に入れるだけで使える液体タイプで、雑菌・カビによる黄ばみ汚れやピンクのヌメリ汚れもすっきり除去します。
消臭成分の柿渋エキスも配合しているため、ニオイ対策にも活躍するでしょう。噴出口から出てくるミストの除菌・消臭もできます。
溶けやすい粉末タイプ【ウエキ(UYEKI)加湿器のお掃除タイム 30g×3袋】
ウエキ(UYEKI)の〈加湿器のお掃除タイム 3粉末タイプ〉は、加湿器のトレーや内部部品をすっきり掃除できる加湿器専用の洗浄剤です。1時間つけ置きするだけで、頑固なカルキ汚れ・水垢をきれいに落とせるため、フィルター掃除に手間をかけたくない人におすすめできます。
加湿器内のカビ・ヌメリを抑制【コジット パワーバイオ加湿器のカビきれい】
コジットの〈パワーバイオ加湿器のカビきれい〉は、加湿器のタンクに入れるだけで日々のお手入れが完了する便利な掃除アイテムです。水1Lに対して2滴入れれば、バイオ(バチルス菌属)がタンクやフィルター内のヌメリやカビを抑制します。
加湿器1台に使用した場合、1瓶で約4ヶ月使えるのも魅力です。ブラシでこすったりつけ置きしたりといった手間がかからないため、忙しくてなかなか加湿器フィルターの掃除ができない人におすすめできます。
フィルターの細かい汚れもすっきり【マーナ 水筒すき間洗いブラシ】
マーナの〈水筒すき間洗いブラシ ホワイト〉は、水筒やマイボトルのフタ・飲み口などの細かい部分の掃除に使える小型ブラシです。先端は斜めカット付きブラシとすき間ブラシ、パッキン外しの3WAY仕様になっています。
ブラシの先は掃除場所のすき間にフィットして汚れやホコリを落とせるため、加湿器フィルターの細かい部分の水垢・黄ばみ汚れのお手入れにも活用できるでしょう。
こする・こそぎ取るの2WAY仕様【コジット キッチン汚れごっそりすき間職人】
掃除が行き届きにくい細かい場所のお手入れに特化したアイテムが、コジットの〈キッチン汚れごっそりすき間職人〉です。左右でヘッドの形が異なっており、汚れを擦り落とすブラシと、こそぎ取るヘラの2WAY仕様になっています。
ブラシにはガラス繊維入りのナイロン樹脂を採用していて掃除する場所を傷つけにくいため、デリケートな加湿器のフィルターのお手入れにもおすすめです。
水垢や輪ジミもきれいに洗浄【レック(LEC)おまかせください(洗面所)】
レック(LEC)の〈おまかせください(洗面所)〉は、洗面所やタンクなどの水垢・輪ジミに対応した掃除用研磨スポンジです。研磨材として軽石を使用しており、水に濡らしてこするだけで、加湿器のフィルターにこびりついた水垢もすっきり落とします。
汚れや水垢とともに雑菌も取り除くため、除菌効果が期待できる点も魅力です。やわらかいスポンジタイプなので、加湿器フィルターの隅や細かい場所の掃除も楽に行えるでしょう。
泡立ち抜群でしっかりフィルター掃除【まめいた ミニボトル洗い】
〈まめいた ミニボトル洗い〉は、厚みのあるヘッドとスリムボディを兼ね備えた掃除用ブラシです。ヘッドには泡立ちのよいモコモコネットを採用しているため、デリケートな加湿器のフィルターもやさしく掃除できます。
ハンドル部分はワンタッチで折りたたみが可能なので、使わないときにはスポンジラックなどへコンパクトに収納できます。
軽い力で掃除できる【マーナ お風呂のミニブラシ】
マーナの〈お風呂のミニブラシ W602〉は、気軽に手に取って掃除できる小型ブラシです。ブラシの毛の先端は広がるように角度が付いているため、お風呂だけでなく加湿器フィルターの溜まった汚れ・ホコリもすみずみまでしっかり落とせます。
ほどよい丸み・太さの柄は手へ自然になじんで握りやすく、軽い力で心地よく掃除できるでしょう。フック穴があるため、掃除後は簡単に水切りできます。
加湿器のフィルターをきれいに保つ方法
加湿器のフィルターはこまめに掃除することが大切ですが、普段の使い方を工夫すれば汚れが付着するのを防ぐことも可能です。ここからは、加湿器のフィルターをきれいに保つ方法をご紹介します。
加湿器の水をこまめに入れ替える
加湿器に使う水をこまめに入れ替えるだけでも、フィルターの汚れ防止になります。定期的にフィルターを掃除していても、水道水が古いままだと雑菌の繁殖・ミネラルの蓄積が進んでいきます。そのため、最低でも1日1回はタンク内の水を新しい水道水に入れ替えるようにしましょう。
日常的に水洗い・ブラッシングを行う
加湿器のフィルターを日常的に水洗い・ブラッシングを行うことでも、表面に付着した汚れや雑菌を効率的に取り除けるため、黄ばみ汚れ・水垢汚れの予防につながります。水洗いについては使用後の加湿器からフィルターを取り出し、水道水で洗い流すだけでOKです。
ブラッシングはやわらかいブラシを使い、フィルターの表面をやさしく撫でるように擦ります。ブラッシングの際は、フィルターの繊維を傷つけないように注意しましょう。
フィルターの使用期限を守る
フィルターの使用期限を守ることも、加湿器を清潔に保つためのポイントです。一般的に加湿器のフィルターの使用期限は購入から6ヶ月〜1年が目安とされています。製品や使用頻度によっても交換時期は異なりますが、イヤなニオイや変色がある場合には早めに交換しましょう。
加湿器を置く場所にも注意する
加湿器の置き場所に注意することも、汚れの定着を予防する方法の1つです。特に加湿器を壁際に設置していると放出された空気・蒸気が壁と加湿器の間で滞留してしまい、カビや結露が発生しやすくなるとされています。
そのため、加湿器の置き場所はできるだけ部屋の中央に近い場所がおすすめです。床より少し高い場所に設置すれば、部屋全体に蒸気を行き届けられます。
正しい掃除方法で加湿器のフィルターを清潔に保とう!
普段の生活では目に付きにくい加湿器のフィルターですが、正しい掃除方法で定期的にお手入れすることで、長く清潔に使い続けられます。今回ご紹介した正しい掃除方法やおすすめのアイテムも参考にしながら、加湿器のフィルターを掃除してみてください。
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