梅田店のオカシューです
勇者の剣と、剣の刺さっている岩をつくったことがあります。
過去の記事はこちらです↓
勇者の剣が刺さった岩!スプレータイプの発泡ウレタン「グリーンフォーム」でつくってみました!
今回は「勇者の盾」をつくりました。
あまり計画を立てずに行き当たりばったりだったので何回も失敗しましたが、その場で何とか対処していくのもDIYの楽しみです。
それでは、ご紹介していきます。
①材料
今回使用する材料は「COSボード匠」です。正しくはコスボードではなくシーオーエスボードと読みます。
接着しやすく塗装もよく乗るとても造形しやすい素材です。薄ければ手で触れる位の熱で3次元的に曲げられるのもコスプレパーツ制作にはありがたいです。
②下描き
ではつくっていきます。元になるデザインはありません、盾なので基本はこんな形か円形でしょう。
COSボードに500×500ミリのサイズがあるので、それに収まる様にとなるとだいたいこんな感じになります。
直線だけではつまらないので曲線を取り入れます。
曲線は型があると楽だし左右対象にしやすいです。以前に剣をつくる時に使った、洗濯機の押さえフタを利用しました。
ゆるやかなカーブをきれいに描くのは結構難しいです。
家の中探して、照明のカバーを見つけました。
カバーを外して定規にしました。使えるものは何でも使いましょう。
型紙が出来ました。切れ目があちこち入っているのは後で接着して立体的にする為です。
型をCOSボードに写す前に、合わせ目のチェックをします。
こんな風になっていると、接着した時にきれいになりません
ツギハギして修正しておきましょう。
修正ができたらカットに入ります。
③カット
COSボードをカットする時には、カッターの刃を折ってよく切れる状態にした方が良いです。特に曲線を切る時には違いがよくわかります。
カッターの刃を折る時には、このような専用の道具があると安全です。折った刃の処理も楽です。
オルファ(OLFA) 携帯刃折器 ポケットポキ大・小刃用 187B 268円(税込)
こういうのがなくてもカッターの刃を折ることはできますが、安全に処理するにはペンチで折ったりしない方がいいです。カケラが飛んできそうで怖いし。
カットが出来たら、合わせ目をもう一度確認します。接着後に修正するよりもこの時点で修正した方がずいぶん楽です。
修正が終わったらこれでカットは完了です。
④接着
切れ目を入れた部分を接着していきます。切り取った所をむりやり押さえつけてくっ付けるので、接着剤が固まるまではしっかりと押さえておかないといけません。
マスキングテープでの仮止めだと反発力で外れてしまうので今回は瞬間接着剤と硬化促進剤を使います。
硬化促進剤を使うと5秒〜10秒位でくっ付きます。そのくらいなら手で持っていられますね。
上 コニシ アロンα ゼリー状 10g 1,270円(税込)
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下 アルテコ スプレープライマー mini 17mL 710円(税込)
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COSボードはスポンジ状なので瞬間接着剤はゼリー状がおすすめです。ゼリー状ではない、サラッとしたやつだと接着剤が吸い込まれてうまく接着できません。
接着していきます。一度に接着する距離は長くても10cm位にしておきましょう。
接着剤を塗ったらその都度キャップをします。そうしないと先が固まって使えなくなります。瞬間と言えどもキャップをする時間ぐらいはありますので焦らなくても良いです。
アルテコスプレープライマーを吹き付けます。たくさん吹き付ける必要はなく、一瞬吹き付けるだけで効果があります。
スプレーしたらすぐに手で圧着します。はみだした接着剤が手に付かないように気を付けてください。
手とCOSボードがくっついてしまったら無理に剥がそうとせず、後でぬるま湯をかけてゆっくり剥がしてください。
専用のはがし剤を使う方法もあります。
はがし剤は強いシンナーなのでCOSボードに付くと表面が少し溶けますが、後で塗装するなら何とかなるでしょう。
コニシ ボンド アロンアルファ はがし隊 10g 338円(税込)
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促進剤を使うと接着作業がすごくはかどりますが、コツをつかむ為に最初は端材で練習してから本番に臨んでください。
塗装面に付くと塗料が剝がれたりしますので注意して下さい。
⑤本体の塗装
まず下地にジェッソか造形ベースを塗ります。ツヤが要らない場合は下地なしでそのまま塗料を塗っても構いません。
左 リキテックス ジェッソ 50mL 561円(税込)
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右 クラッセ(CLASSE) 造形ベース 白 300g 1,430円(税込)
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塗装する時に持ちやすいように裏にガムテープ等を使って持ち手を付けておくと作業が楽です。
造形ベースやジェッソは多少厚塗りしても構いません。乾燥後は多少のペーパーがけもできます。
乾燥は24時間以上は置いておきたいです。乾燥が不十分だと上塗り時にチヂミや乾燥不良が起こります。
雨が続いて外でスプレーの塗装ができなかったので、上塗り塗料は今回は刷毛塗りにしてみました。
アサヒペン 水性ペイント 1/12L 青 638円(税込)
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ムラになりましたがこれは想定の範囲内。
塗装は2回塗りが基本ですので問題ありません。これも一晩置いてしっかり乾燥させて、軽くサンドペーパーをかけます。多少下地が出ても構いません。
塗料や下地の状態によりますので一概には言えませんが、2回塗りでツヤを出す為に、粘度の高い塗料は少し薄める事があります。
薄めるにしても少しです。様子を見ながら少しずつ水(油性塗料の場合は専用の薄め液)を加えます。
2度塗りでかなりキレイになりました。
しっかり乾かして、その間に装飾品をつくります。
⑥装飾品をつくる
COSボードの「3次元的な曲面をつくれる」特徴を活かして、いろんなサイズ・形を装飾品をつくります。
どんな感じに出来るかわからないので、いろいろつくった中から使えそうなものを選んで使うという無駄の多い方法になりますが仕方ありません。
装飾品の制作には厚さ2ミリのCOSボードを使います。
この厚さだとドライヤーの熱でも曲げられますが、慣れているのでガスコンロでやります。
COSボードは燃えます。火が付いたら溶けながら火をまき散らして燃えます。
火はごく弱火で。こんなに強火だと燃えて危険です。
カットしたCOSボードをごく弱火で炙ります。フニャッとしてきたら型に押し付けて、冷めるまでそのままをキープします。
COSボードでの型取りは、あんまり角ばっているものはやりにくいですが、これくらいなら型どりできます。
これは、昔けん玉に押しつけて型を取ったものです。
今回は型として大小の球や湯飲みなどを使いました。
COSボードがボール等にくっ付くことはありませんが、強く押さえつけるので壊れやすい物は型に使いにくいです。
縁の余った部分を円形に切るには食器を利用して丸く線を引くと便利です。
これは春のパンのお祭りでいただいたもの。丈夫なので重宝しています。
パーツを選んで盾の上に並べてみます。お好みの配置が決まったら裏側でガムテープ等で繋ぎます。
塗装の時に外れると面倒なので、しっかり繋いでおきましょう。テープが多少表から見えても構いません。
いろいろ試してみましたが、テーピング用のテープが弾力があって強力で一番使いやすかったです。
⑦装飾品の塗装
ところどころ白抜きするので、マスキング用に、のっけている円形のおちょこみたいなものを紙でつくります。
紙を円形に切って、切れ目を入れてテープ等で留めてつくります。
円形に切るにはサークルカッターが便利です。今回使ったのはこちら。
ラチェット式なので手を持ち替える必要が無いので便利です。
オルファ(OLFA) ラチェットコンパスカッター 189B 1,000円(税込)
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円切りカッターとかサークルカッターとかの名前でも販売されています。
おちょこ状のマスキングパーツは、両面テープを使ってこの様に上下から押さえて取り付けます。
準備ができたので塗装します。今回はスプレー塗料を使いました。
アサヒペン スプレー 100ml ツヤあり ディープレッド 690円(税込)
アサヒペン スプレー 100ml他の色の商品ページはこちら>>
マスキングの紙が浮いているときれいに色分けできないので、少し押さえながらスプレーしています。
スプレーが終わりました。スプレー直後は表面に細かい凹凸が出たり、ツヤの差があったりしますが、乾燥すると均一になる事が多いので慌てて追加でスプレーせずに様子を見ましょう。
乾燥する前にマスキングを外します。ちょっとマスキングの隙間から塗料が入ってしまいましたが、許容範囲です。
これで塗装は終了です。
⑧ハンドルと装飾品の接着
盾なので、裏にハンドルをつけて持てる様にします。
COSボードをカットして接着します。
装飾品を盾本体の上に置いてみます。雰囲気が出てきましたね。
位置を決めて、端から少しづつ接着していきます。
この接着にアルテコスプレープライマー(硬化促進剤)を使ってみたところ塗装面が白くなってひび割れてきましたので、瞬間接着剤のみで接着していきます。
「目立たないところで試してみる」のはとても大切です。
瞬間接着剤は空気中の水分と反応して固まります。裏技ですが接着の前後に、はぁ~っと息を吹きかけると早く固まります。
間違っても唇が接着剤に付かないようにしてください。付いた瞬間にくっ付きます。
万一くっ付いてしまったら無理に剥がそうとせず、洗面所へ行ってしばらく温水のシャワーをかけて接着剤が柔らかくなってからもみほぐすように少しづつ剝がしてください。
「アロンアルファはがし隊」があればそれを使います。はがし隊の主成分はアセトンなので、アセトン入りのマニキュア除光液も効果があります。
瞬間接着剤は高性能なだけに扱いも慎重にしなければなりません。
⑨仕上げ~完成
白く抜いた所に目を入れます。
いりいろ考えてこんな目にしました。黒の画用紙を切って、木工用接着剤で貼り付けました。
そんなに力がかからなければ、COSボードは木工用接着剤でも接着できます。
もうこの辺でやめといた方がいいかなとも思いましたが、翌朝見ていると真ん中が寂しいなと思ったのでので口もつくる事にします。
いろいろな口の形を考えてみましたが、やはりこの目に合うのはこんな口です。
COSボードを細く切って貼り付けました.
これで完成です。今回は何度も失敗してやり直したので、いつも以上にやり切った感とやっちまった感があります。フフフ。
この盾は見る角度によっていろんな表情になります。
この向きでは「ふあ~」というあくびが聞こえてきそうです。
この向きだと「イテテ」の顔ですね、今回ほんとにイテテですよね、フフフ。
「勇者の盾」は梅田店11階にて展示しております。
COSボードとその他装飾パーツも各種取り揃えております。
岩に刺さった「勇者の剣」を引き抜き、冒険の旅に出かける気分を味わってみませんか。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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