この連載は、文具沼にハマった事務用品バイヤーの大瀬が、あなたを深い深い文具沼へと誘(いざな)う物語。
春、新年度まであと少しの3月。入学や入社、引っ越しや異動の準備など、やることが多くなりがちな時期です。でも面倒。楽しくない。ぶっちゃけやりたくない。そんな大瀬の重い腰を上げさせたのは、いったい?
増えゆく紙・箱
3月某日
ハンズ本社の会議室
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に佇む
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大瀬がいた。

大瀬:おや、こんにちは。
―いったいどうしました?そしてなんか荒れてません?あの机・・・。
大瀬:新年度目前、片付けるべきモノが多々ありまして。
―はい・・・。
大瀬:段ボール開梱、中身確認、保管か破棄か判断、整理、封筒開封、中身確認、保管か破棄か判断、整理、段ボール開梱、中身確認、保管か破棄か判断、整理、封筒開封、中身確(延々)
―お手伝いしましょうか?(‥なんだか呪われそう。)
大瀬:いえ。それには及びません。
―(ペットボトルや牛乳パックもあるが)
大瀬:というのも、このタイミングで願ってもない文房具たちが届いたんですよ。せっかくなのでそれらをお見せしながら荷解きしていこうかと。
―佇んでるだけじゃなかったんですね。冒頭余白ばっかりだから一瞬エラー記事かと思いました。で、どんな文房具なんですか?
大瀬:カッターです。
―「カッター」。・・・カッター?
大瀬:主に段ボールカッター、レターオープナーと呼ばれる文房具です。もしや、全然インパクトないなどと思っておられる?
―うーん、どう刺さるのかなって。ちょっと想像できなくて。
大瀬:刃ですからね。斬るのですよ。
―鋭い。ではさっそく荷物を攻めていきましょう。
切って剥がして、防犯対策も〈プラス アケトル〉
プラス 多機能ダンボールカッター 開梱用アケトル ブラック 1,210円(税込)
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大瀬:ワンスライドで小さな本体に内蔵されている刃が出ます。錆びないセラミック製ですね。

―しかし、気になるのは切れ味。
大瀬:左様。手合わせ願おう。
―なんだか試合みたいなはじまり方!
※ヒントマガジン編集部より:大瀬は趣味で古武道を嗜んでいます

―キレイに切れてる。使用感はどうでしょう?
大瀬:指のフィット感が心地よいですね。すこし力を入れて引くだけでスーッと軽く切れる感覚。
―刃自体はすごく小さいんですけどね。
大瀬:一般的な段ボールの厚みであれば問題なく切れるかと。

―頼りになりますね。
大瀬:刃の逆側にはラベルリムーバーが搭載されているようです。

―これ、いつも爪で剥がしてました。一発で剥がせたことないんですけど。
大瀬:そういう地味なストレスは積もりに積もると爆発するのでね。もしや、これらも爪で剥がしていませんか。

―はい。(だから用意してたんですね、大瀬さん)
大瀬:ちなみに本体はマグネット仕様。玄関のドアに貼ればスコープカバーにもなるという。

―外から覗き込めなくなると。
大瀬:室内の光漏れ対策にもなり、セキュリティ強化につながるでしょう。
―玄関で荷物を受け取ったあとすぐに開梱できるし、一石二鳥ですね。
大瀬:リビングにも自室にも、オフィスにも、段ボールを持ち込んだ瞬間、「捨てる」のが面倒になるもの。できれば玄関で完結させるべし。
刃が表に出ない開梱カッター&レターオープナー〈サンスター文具 シュット〉
大瀬:お次はおなじみ〈サンスター文具〉さんの1つめです。
サンスター文具 開梱カッター&レターオープナー シュット ホワイト 770円(税込)
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―名前からして切れ味がよさそう。
大瀬:ワンプッシュで刃が出せます。

―でも、刃は見えませんね。
大瀬:切っているあいだ含め、刃は表に出ない設計になっているんです。グレーの部分は刃ガードで、「紙に押し込んで切る」タイプですね。子どもでも使いやすいかと。
―その逆側はレターオープナーですか?
大瀬:そのようです。開封してみましょうか。

大瀬:こちらは「紙を差し込んで切る」タイプ。同じく刃は表に出ません。ただ、開け方は慣れるまでに少々コツがいりますね。紙をしっかりと差し込んで、引くことがポイントです。
―ハサミ要らずで、ますます子どもも使いやすそう。中の手紙や書類をうっかり切る心配ナシ!ですね。
鍵といっしょに持ち運べる〈サンスター文具 アケルキー〉
大瀬:〈サンスター文具〉さんの2つめです。その名も〈アケルキー〉。先ほどの〈シュット〉の進化版です。
サンスター文具 2WAYオープナー アケルキー ブラック 880円(税込)
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※鍵とキーホルダーは大瀬バイヤーの私物です
―メモリーカードのようです。
大瀬:〈シュット〉よりサイズが小さくなりましたね。刃は同じく本体に収納可能のよう。キーホルダーに付けられるので紛失する恐れなし。
―ただ、こんなに小さくて切れるものなのか...。

大瀬:切れ味は格段にアップしてます。
\動画で見てみよう/
―お!気持ちよく切れますねぇ。
大瀬:カッターは外出先でも意外と重宝するモノなので、家や車の鍵といっしょに身につけておくと大変便利かと。よく考えられている。

―そう、タグ!買ったその場で使いたいモノって意外とあります。
大瀬:そう思っても意識的に持ち運ばないモノがカッター。これを機にどうぞ。
―〈シュット〉と〈アケルキー〉、見た目は全く違いますが、それぞれどんな人におすすめですか?
大瀬:ワンプッシュ式で刃が表に出ない〈シュット〉は、子どもや、「念のためここにもカッターを備えておこうかな」と考えている方に。
―ペンケースに入れておいてもよさそう。
大瀬:〈アケルキー〉はオールマイティですが、あえていうなら日頃からこまごまとした持ち物が多い社会人の方でしょうか。どこでも切れて、タグも外せて、開梱もできるので。
―ずばり大瀬さんですね。
全くカッターに見えない〈ミドリ ダンボールカッター〉
大瀬:お次もおなじみ〈ミドリ〉さんより。
ミドリ ダンボールカッター 黒 1,320円(税込)
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―全くカッターに見えないところに味があります。
大瀬:カバー部分は180度開閉が可能。ユニークですね。従来のカッターデザインに一石投じた印象を受けるな・・・と。
―握りやすさ、切りやすさはどうでしょう?

大瀬:うむ、さすが文具メーカーがつくったカッター。小さいながらも指にしっかりフィットして、刃も底面も紙からズレにくい。コピー用紙のような薄い紙を1枚切るのにも適しているかと。見た目以上に使いやすいです。
―大瀬さんの折り紙付きですね。
大瀬:同じくマグネット仕様なので、玄関などのドアや冷蔵庫に貼るのもよいでしょう。このように。
―わぁー!・・・ってあれ?なんか左上に違うモノがありません?
箱を解体・リサイズするなら〈ミドリ ボックスカッター〉
大瀬:気づかれましたか。
ミドリ ボックスカッター ベージュ 1,430円(税込)
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―こちらもカッターなんですね。
大瀬:〈ミドリ〉さんの2つめです。先ほどの〈ダンボールカッター〉の進化版です。カタチが全く違いますね。
―あれ、大瀬さん・・・。

―牛乳パックを解体してる!
大瀬:左様。ワンスライドで刃を出し、それぞれの角や辺に押し当てるように切っております。5mm刃ですが安定感があってカットがしやすい。
―牛乳パックの解体ってハサミだと結構面倒ですが、これはなんだか楽しそう。挟んでスーッとするだけで、ザクザク切っていけるのが新感覚。
大瀬:あと、これもなかなか・・・。

―もしや、段ボールの深さ(高さ)を変えようとしている?

大瀬:・・・ふぅ、よし。完成しました。

―小さくなりました!
大瀬:この〈ボックスカッター〉は、「段ボール箱を小さくすること」にも役立つようで。本体を段ボール面に平行に当てて切り込みを浅く入れる。そして折る。以上です。
―配送用の段ボール箱が大きすぎたり、そのせいで配送料が高くなったりすることって結構あるんですよね。フリマアプリユーザーさんにも響きそう!
大瀬:左様。そのモヤモヤを斬るカッターでもあるかと。ザクッとズバッと、気持ちよく。
海の生きものが滑るよ〈プラス ピコフレンズ ダンボールカッター〉
大瀬:最後に、ちょっと番外編を。どうしても無視できなかったこちらを・・・。
プラス(PLUS) ピコフレンズ(PICOFRIENDS) ダンボールカッター
(シロクマ、アザラシ、ひなペンギン) 各1,540円(税込)
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―・・・こんなかわいい子たち、無視できないですよ!カッターなのにかわいい!
大瀬:最初にご紹介した〈プラス〉さんのアニマルカッターです。シロクマ、アザラシ、ひなペンギンの3匹。土台は流氷を模しています。

―でも、カッターですから。さっそく切れ味を確認しましょう。
\動画で見てみよう/

―かわいい!おなかで滑ってるような演出になってます。
大瀬:ふむ。指のかかり具合もよいです。個人的に、シロクマが今回取り上げている3匹のカッターのなかで私の指に一番合う気がする。

―かわいいだけじゃないんですね。大瀬さんってこういうキャラもののイメージありませんが・・・。

―気に入ってますね!玄関やデスクに置くだけでキモチがほっこりしそう。大瀬さん、ぜひ。
カンタンに総括など
大瀬:以上、合計6カッターの紹介でした。
―どれも個性的でイイなと思ったんですけど、そもそも段ボールカッターってこんなに小さいものなのか。という驚きがありました。
大瀬:小さく軽くとも、粘着テープにくっ付かずに切れる。薄い紙1枚もスパッと切れる。牛乳パックの解体や大型段ボールのリサイズもしやすい。ペーパーレス社会といっても紙や段ボールが完全になくなることはないので、持っていて損はないかと。刃を交換できるものもあるので、末長くご愛用あれ。
こんなにたくさんの荷物があっても、便利アイテムがあればテキパキ開梱・開封できそうですね!
大瀬:左様。新しいことへのチャレンジだったり、引っ越しなどで一度に大量の荷物が出る際でも、作業がすこしでも楽しくなれば、と思います。
―今回もありがとうございました!
【この記事の収録前・・・】

※収録後みんなで仲良く片付けました。
おわりに
段ボールの開梱はちょっと面倒。封筒の開封も今はやりたくない。まあ明日か明後日でもいいかな・・・。なんて負のループにならないように。小さく軽い優秀カッターで切って切って、どんどん片付けていきましょう!
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