身だしなみや清潔感にもこだわる男性が増えている昨今。スキンケアやヘアケアと同じように「ムダ毛処理」の注目度もグンとアップしています。そこで今回は、ハンズ新宿店の「ビューティコンスタ」向後に、「男性のムダ毛処理」の基本やトレンド、おすすめアイテムについて聞きました。「ぜひやりたい！」と前のめりな方も、「興味はあるけど...」とちょっぴり尻込みしている方も、要チェックですよ！
「ビューティコンスタ」って、何をする人？
「コンサルティングスタッフ」、通称「コンスタ」。ハンズには、そんな名称の店舗スタッフがいます。豊富な商品知識や接客経験から、単なるアイテムの説明に留まらずにお客様1人1人にあわせた提案やプラスαの情報までお伝えできる専門スタッフです。今回はその中のひとつ「ビューティコンスタ」を務める新宿店の向後に、「男性のムダ毛処理」について教えてもらいます！
―今日はよろしくお願いします！最初に、向後さんが務める「ビューティコンスタ」の役割を教えてください。
向後：ビューティとヘルスケアに関する知識を活かし、アイテム選びからお悩み相談まで、お客様に寄り添いながらぴったりの商品に出会えるようお手伝いするのがビューティコンスタの役割です。
―中でも向後さんが担当されているのは、どういった分野ですか？
向後：主にメンズコスメ全般と男女含めたヘアケア、そして爪切りなどのグルーミングを担当しています。
―今回取り上げる「男性のムダ毛処理」は、まさに得意分野ということですね。
向後：はい！おまかせください！
近年の傾向は？「ムダ毛処理」の基本を知る
―「男性のムダ毛処理」にまつわる近年の傾向や意識の変化などについて教えてください。
向後：ムダ毛処理に限らず、若い方を中心に男性の美容意識はますます高まっています。最近は40代や50代、さらに上の世代の方にも広がっていますね。
―世代によって求めるものは違うんですか？
向後：いわゆるZ世代の皆さんは、ツルツルを求める方が多いですね。年齢が上になると、全部をなくすのではなく"気にならない程度"に、という方が多い印象です。ビジネスシーンにおけるイメージアップを目的に、手や指など外に見えるところだけ処理したいという方も多くて、店頭でもよくご相談を受けます。
―意識の高まりには、何が影響しているのでしょうか
向後：SNSやインターネットで簡単に情報を得られることが大きいですね。様々な発信を目にすることで、「なりたい自分」をイメージしやすくなった側面はあると思います。アイテムも各社が力を入れて開発していて、選択肢はかなり増えていますよ。
―女性とは異なる、男性ならではの注意点なども知りたいです。
向後：男性の毛は生えるスピードが女性よりも早いのが特徴です。なので、処理してもすぐに気になってしまって、使用頻度や回数を増やしてしまいがちですが、適正な使用間隔を守ってください。あと、接客の中でも「ヒゲが気になる」という声がとても多いのですが、基本的に除毛クリームや脱毛ワックスシートはヒゲには使えません。そこも注意してほしいですね
―女性用の商品でも効果は同じですか？
向後：もちろん女性用を男性が使うこともできますが、思ったような効果が得られない場合もあります。毛の生えるスピード、濃さや太さ、肌質など、男性用は男性に合わせて開発された商品なので、できることなら男性用または男女兼用を使うことをおすすめします。
主となる3種の処理方法とおすすめアイテム
【除毛クリーム編】
向後：除毛クリームは、肌に直接塗ることで表面に見えている毛を「溶かして」処理するアイテム。毛を抜いたり肌に刃を当てたりしないので痛みはありません。毛を「切る」のではないため、処理後の毛の先端が丸みを帯びた状態になり、チクチク感が出ないのも大きなメリットです。
―気軽にやってみたい方にはおすすめですね。
向後：初めてだから手軽に、でもツルツル感もほしい、という方にはぴったりかと。商品にもよりますが、使える箇所は基本的には顔以外で、脚や腕、お腹、背中、あとはVIOですね。粘膜には使えませんのでご注意ください。
―使う頻度はどれくらいですか？
向後：毛が濃い方はヒゲと同様に2〜3日でまた生えてくるので、黒いプツプツ感がすぐに気になるかもしれません。でも、クリームは肌に刺激を与えるものなので、多くても1週間に1回を目処にしてください。肌に合わない場合もあるので、使用前には必ずパッチテストを。
―なるほど。では、除毛クリームのおすすめアイテムも教えてください。
向後：メンズコスメブランドによる、こちらの男性用除毛クリームです。
ヌル（NULL） 薬用リムーバークリーム（ヘラ・スポンジ付き） 3,036円（税込）
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向後：塗り付け用のヘラと拭き取り用のスポンジも入ったセットなので、初めての方でもすぐに使えます。クリーム自体も硬すぎないなめらかなテクスチャーで塗り伸ばしやすく、除毛パワーもばっちり。除毛クリーム特有のニオイが抑えられているのもおすすめのポイントですね。
―薬用ということで、肌にもやさしそう。
向後：はい。でももちろん肌に合わない方もいますので、肌の目立たない場所で、腫れや赤みが出ないかをパッチテストしてから使ってください。
―使用の手順も教えてください。
向後：まずクリームを肌に直接塗り、ヘラで伸ばします。塗り方のポイントは、薄く伸ばすのではなく、毛が隠れるくらいの厚みをもたせて塗ること。
向後：5分経ったら付属のスポンジでクリームと毛をまとめて拭き取り、シャワーでしっかり洗い流してください。手順として明記はされていませんが、その後はローションやクリームで保湿も忘れずに。多少なりとも肌に負荷がかかっていますので、アフターケアはしっかり行いましょう。
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こちらもおすすめ！
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男性の毛と肌に着目して開発された除毛クリーム。なめらかで塗りやすく、太毛、長毛、細毛などさまざまな毛をしっかりキャッチして根元から除毛します。TBC独自形状のスパチュラ付き。
14種類の保湿成分（※）を配合。
※ダイズエキス、ユズセラミド、モモ葉エキス、ブドウ葉エキス、キイチゴエキス、アロエエキス(アロエエキス（２）)、リンゴエキス、グレープシードオイル(ブドウ種子油)、ハマメリスエキス、エイジツエキス、キウイエキス、レモンエキス(レモン果汁)、プラセンタ(プラセンタエキス（１）)、ビタミンＣ(テトラ２－ヘキシルデカン酸アスコルビル)
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最短5分で簡単除毛。薬用炭を配合したクリームが、ムダ毛や古い角質、毛穴汚れを取り去ると同時に、天然由来の保湿成分で洗い流した後の肌の潤いも保ちます。
【脱毛ワックス編】
向後：脱毛ワックスは「除毛」とは異なり、皮膚の中から毛を「抜く」ためのアイテムです。脱毛のメリットは、根元から毛を処理するので、次に生えてくるまでの期間が除毛よりも長いこと。人によりますが、約2〜4週間くらいツルツル感が続きます。ワックスが塗られたシートを貼って剥がすだけなので、除毛クリームのように塗る手間も待つ時間もかかりません。
―抜くのは痛そうですが･･･。
向後：そうですね･･･デメリットはやはり、痛みです。でも、慣れればそこまで痛くないと思いますよ。肌の赤みや痛みも発生しやすいので、こちらもまずは小さめにカットしたシートを貼って剥がしてみて、痛みの程度や炎症がないかを事前に確認しましょう。使用後はボディローションなどでのケアも大切です。
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―がっつり本格的にやりたい人向けですね。
向後：しっかりと根っこから抜きたい、次に生えてくるまでの時間を少しでも長くしたい、といった人にはぴったりです。おすすめアイテムは、男女兼用で使えるこちら。
ティービーシー（TBC） エピワックスシート 1,760円（税込）
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向後：ワックスの量が異なる2種類のシートが各16枚入っていて、脱毛したい場所や毛の量にあわせて使えます。指や手の甲の毛のケアにも便利ですね。痛みも少なめで、スキンケア用のオイルが入っているのも親切です。
―具体的な使い方は？
向後：ワックス面が向かい合う形で2枚がくっついているので、まずは手で包んで温めてワックスを軽く溶かし、ゆっくり剥がします。
向後：そして肌に貼って密着させ、時間を置かずに剥がします。剥がす際のコツは、毛の流れと逆方向に、真上ではなく横か斜め上へ勢いよく引っ張ること。剥がした直後なら再度貼れるので、粘着力がなくなるまで繰り返し使えます。
向後：剥がした後はワックスが残って少しベトベトするので、付属のオイルで落としましょう。このオイルは肌のダメージを抑えるためのアフターケアにも使えますよ。
―毛は事前に短く切っておくべきですか？
向後：そうですね、長いままだと毛が絡まった状態で抜けて痛みが増しますし。といっても、ある程度の長さは必要なので、おすすめは5mm〜1cmくらいです。肌の脂で粘着力が落ちるので、肌をきれいにしてから行うことも忘れずに。でも、お風呂の直後など身体が火照った状態は避けましょう。
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剛毛な日本人男性向けに開発された「メンズゴリラ」の脱毛シート。温めて、貼って、剥がすだけの簡単3ステップ。シートをカットすれば、手や指、デリケートゾーンにも。脱毛後のふき取りシート4枚付属。
【電気シェーバー＆カミソリ編】
向後：電気シェーバーやカミソリでの処理も「除毛」のひとつ。メリットは、男性が普段からヒゲ剃りで使い慣れているところですね。ボディ用とヒゲ用は少し異なりますが、いつも使っているものは、やはりなじみがあって安心感があります。
―ヒゲを剃る感覚で使えるのはラクですね。
向後：手間もかからず、難しくもなく。毛の方向に逆らって剃る、シェービングクリームを使うと効果的、といったポイントはヒゲ剃りと同じなので、その延長線上で使えるということで選ばれる方も多いです。
―電気シェーバーとカミソリ、機能的にはそれぞれどんなメリットやデメリットが？
向後：カミソリのよいところは、肌に直接当てて剃るので深剃りできるところ。ただそのぶん肌への負荷も大きく、カミソリ負けを起こしてしまうことも。電気シェーバーは基本的に刃が内側に入っているため肌に直接当たらず、肌への負荷が少ないのがメリット。カミソリほどの深剃りは期待できませんが、アタッチメントを使ってほどよく減らしたり短くしたりも可能です。どちらにも共通するデメリットは、除毛クリームと違って毛を「切る」ので、毛の断面が鋭くなってチクチク感が生じることですね。
―では、おすすめアイテムも教えてください！
向後：電気シェーバーなら、こちらがおすすめです。
ビューム（BEAUM） 7ヘッドボディシェーバー ASV－B07 8,800円（税込）
商品ページはこちら＞＞
向後：肌にやさしいチタンコーティングの外刃を使った、回転式7ヘッドのシェーバーです。名前はボディシェーバーですが、ヒゲ剃りも可能。意外とコンパクトなのもポイントで、旅先にも気軽に持っていけますよ。
―力強そう！機能面の解説もお願いします。
向後：7つのヘッドが肌にフィットする仕組みで、丸みのある部位にも密着させて剃ることができます。回転速度も3段階で変えられて、パワーも十分。防水仕様なのでお風呂でも使えますし、7ヘッドの外刃は脱着しやすいマグネット式なので洗う際にも便利です。
―機能が充実していますね。
向後：さらに私が個人的にスゴいと思った機能は、使うたびに内刃と外刃が軽く擦れあって、自動で刃が研磨されること。これってスゴくないですか？充電残量や回転速度がデジタルで表示されるのもわかりやすいですし、トリマーとコームも付いているので長い毛のカットもOKです。
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男性のデリケートゾーンのムダ毛処理に特化した専用カミソリ。コンパクトなフォルムながら、ステンレス刃物鋼で切れ味は抜群。ガードが付いているので安心して使えます。
3種の処理方法の特徴を一覧で比較！
向後：特徴をまとめて比較すると、概ねこんな感じになります。アイテムによって異なりますので、あくまでも一般的な目安として、参考までに。
| 処理レベル | 手軽さ | 使用頻度 | 肌へのやさしさ | 価格 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 除毛クリーム | しっかり | △ | 1~2週間に1回 | ◎ | 普通 |
| がっつり | 〇 | 2~4週間に1回 | △ | お手頃 | |
| 電器シェーバー | ほどよく | ◎ | 気になったら | 〇 | 少し高め |
―メリットとデメリットをよく考慮して、あとはそれぞれの好みでアイテムや方法をセレクト、ということですね。
向後：はい。でもひとつだけでなく、複数を使い分けるのもおすすめですよ。普段のケアにはシェーバーを使って、旅行などの前には脱毛ワックスを使うなど。
―なるほど。では最後にお客様へのメッセージを！
向後：初めての方は心配や不安もあると思いますし、そもそも何をすればよいのかわからないと思いますので、今回の記事を参考にしつつ、わからないことがあったら私や、各店にいる「ビューティコンスタ」に質問していただければと思います。新宿店3階でお待ちしていますので、ムダ毛処理に限らず何でもご相談ください！
おわりに
「男性がムダ毛処理なんて...」という時代は、もはや遠い昔のこと。自分の好みや肌に合ったアイテムと方法を見つけて、あなたもチャレンジしてみませんか？
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